公民館大谷石造り

自宅自治区の公民館大谷石造り正面

自宅から歩いて1分のところに大谷石造りの公民館があります。公民館は、どの自治区にもありますが、全部が大谷石でできている公民館は、少ないです。昭和49年以降に作られた建物ですが、希少価値のある、しっかりとした建物です。周りには、田んぼがありますが、区画整理してどんどんと住宅が建っています。そして人口が増えることによって自治会に加入して、公民館で班長さんなどが集まり会合がここで開かれます。

入口の大谷石の枠

正面入り口のサッシの枠に、縦方向に190cm×24cm×18cm両脇2本、その上部に210cm×24cm×18cmの1本ででできた大谷石計3本(無垢材=つなぎ目ナシ)が3方枠としてずしっと構えてます。大谷石原石採掘場で特別な方法で材料を加工します。

左斜めからの写真

ぐるりと一回り大谷石が使われているためかなりの本数が使われています。平屋作りですが上部まで大谷石があります。正面には、花壇を作り、花が咲いており、人を迎え入れてくれてます。左側には、石碑が3体、かなり古いものが飾られてます。

右斜めからの写真

大谷石を下から9段積み上げた上には、コンクリートスラブが打たれてます。写真でもわかるように、コーナーは、大谷石を交互に組まれてます。これらをすることにより地震等の揺れの強度が増します。コナー材と平面材との間には、段違いに積み上げ、凹凸感を出しています。

右からの写真

右側は、窓3か所と勝手口、それらの上には、庇(ひさし)があります。大谷石の黒い汚れは、雨だれによるものです。下場の汚れは、苔があります。雨による湿気によるものです。このよごれは、古さを表すもので渋みがあります。どうしてもきれいにしたいときは、高圧洗浄機を使うと汚れが落ちます。そのあとに撥水材を塗布するときれいさが長持ちします。

窓枠大谷石

入口枠同様、下、縦、上部を1本もので、枠を組み4方枠としています。こうすることにより雨水の侵入を防ぎます。上部と平面の表面は、びしゃん加工に仕上げています。窓枠の下、縦部の3本は、切削仕上げになってます。

後ろ斜め写真

やはり、どのコーナーも段違いに化粧積み施工されています。この大谷石の公民館は、傾斜地に作られているため、下場をコンクリートの基礎でその上に水平に大谷石が積まれています。継ぎ足した感じで物置風な倉庫的な大谷石が積まれています。屋根勾配にも大谷石があります。

大谷石公民館遠景

公民館の北面東面は道路で、南面西面は、田んぼです。南面は、さらに田んぼの面から3段ほど大谷石原石で40mほど土留めがされています。たてものは、見てわかるよう壁すべてが大谷石です。土留めなしで、概算で数を数えると建物は、150×300×900mmの大谷石が550本ほど使われています。この大谷石公民館から、わずか3キロほどのところに大谷石採石場があります。ですから大谷石を使った石倉や石塀は、たくさんあります。また大谷石の採掘場跡や、大谷寺、大谷石でできた平和観音等、バス、車で観光される方が増えています。ここ公民館と採石場の中間に、また東北道宇都宮ICと鹿沼ICの中間に、大谷スマートICが1,2年後に完成します。ますます発展する地域かと思われます。

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