壁に厚い大谷石
階段脇大谷石
1階から2階への階段の脇に大谷石があります。縦使いに貼られていて、その中にあみだくじのような横線があり、また、横幅もランダムになっています。そのうえ、ところどころ、平面な壁よりも出っ歯ている、分厚い石が、8枚ほどあります。大きさは、手前から、450mm×450mm×60mm。250mm×400mm×50mm。450mm×550mm80mm。450mm×600mm×100mm。300mm×300mm×60mm。その他、厚みや大きさが違う、何枚か、ランダムに貼られています。
大谷石表面仕上げ
階段の中間(踊り場)からみると、大谷石の表情がわかります。チェーン引き仕上げになっています。石を縦方向や横方向に貼ることによって、チェーン引き仕上げが、縦になったり横になったりします。出っぱった部分は、石厚の厚い、切りっぱなしのコーピン仕上げです。また、十文字のところがなく、T字目が特徴的です。
上窓からの明かりの大谷石
日中の太陽光の光が、大谷石を淡く照らしています。でっぱりのある大谷石に光が当たると、どこかに影ができ、濃淡を演出しています。より、立体感のある、壁になっています。また夜は、ライトの光で、影が、昼と違った、幻想的な空間があります。
石のアップ写真
大谷石と大谷石との間に目地があります。10㎜程あいてある部分(モルタル目地が埋まっています)。ぴったりと突きつけの部分は、なにも入っていません。全体的に、大谷石どうしの合わせ部も、ランダムに貼られていて、おもむきが感じられます。そして、造花の草が、しつこくない間隔、ポイントで置かれています。オシャレ感があります。
階段下大谷石
階段下に行くと、自動販売機やカーテンで隠した物置があり、壁の一部分に大谷石が見られます。大谷石をいかに有意義に使用されているのが、わかります。大谷石をどのように使うかは、設計と打合せからできるものだと思います。いろんな表情や、張り方で、おもむきが、全然かわるものです。