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大谷石と芸術~宇都宮美術館企画展から①

平成29年1月8日から3月5日まで、宇都宮美術館で開館20周年と市制施行120周年を記念して「石の街うつのみや-大谷石をめぐる近代建築と地域文化」と題した企画展が開催されました。大谷石を地質学、建築学、文化、芸術などあらゆる側面から考察する優れた展覧会となりました。

その中の第3部「大谷石の美術史、石と向き合う造形表現」では、同美術館や県立美術館などが所蔵する大谷石をモチーフにした美術作品の数々や、それらが制作された背景などが展示されました。大谷石が建築石材としてばかりでなく、芸術作品の対象として、あるいは表現の素材として使われていたことに驚かされます。同展覧会に展示された作品の中から一部を紹介してみましょう。

宇都宮美術館長の谷新氏は、企画展の図録の中で、大谷石の産地である大谷地区に関して「これほど特定の地域が芸術表現の対象となったこともめずらしい。それはこの地域がまず描かれる対象として興味深い場になっていったことと関係している。単純に言ってモチーフとしておもしろいのである」と指摘し、その理由として「近代的な山水画の条件を備えている」ためとしています。(同図録132P~133P)。

新潟県出身の画家安宅安五郎は、戦後間もなく大谷の地を訪れ、『野州大谷にて』(宇都宮美術館蔵)という作品を残しています。また、白日会で活躍し、県立宇都宮商業高校などで教鞭を執りながら、那須の山々などを描き続けた画家灰野文一郎は、大谷の風景を描いた『大谷』(宇都宮美術館蔵)を手掛けています。

宇都宮に住み、県立宇都宮中学校(現県立宇都宮高校)で英語の教師を務めながら、版画創作に取り組んだ川上澄生も『版画絵はがき 大谷より《大谷風景》』(個人蔵)をはじめ、数多くの版画やスケッチの中で、大谷を採り上げました。

これらのほか、画家平澤熊一による『石山』(宇都宮美術館蔵)、エッチングの内田進久の『大谷風景』(栃木県立美術館蔵)なども、大谷の奇岩やその周辺の樹々が織りなす独特の風景に魅せられて生み出された作品です。

※参考文献/宇都宮美術館企画展図録『石の街 うつのみや 大谷石をめぐる近代建築と地域文化』


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