自社加工した大谷石をお届けします。

大谷石を使った建築物

 古くから建築用材として用いられてきた大谷石は、農家や商家の蔵として重宝されましたが、宇都宮市街地では、蔵ばかりでなくさまざまな建物を建てる際の材料となりました。重厚でありながらも温かい雰囲気を醸し出す大谷石は、特に公共的な建物などに多用されました。周囲が近代的な建物に様変わりしていく中、耐久性が高いこれらの建物の一部は保存され、今では市街地の中で落ち着いた佇まいをみせています。

そうした建築物の代表例は、宇都宮市松が峰にあるカトリック松が峰教会でしょう。1932年(昭和7年)11月に完成した教会は、鉄筋コンクリートで内外装の壁材に大谷石を用い、ロマネスク様式を基調にした荘厳なゴシック建築となりました。日本でも数少ない双塔を持つ教会でした。1945年(昭和20年)7月の宇都宮空襲で焼夷弾攻撃を受け、聖堂が半壊する被害を受けましたが、1947年(昭和22年)に再建されました。

大谷石づくりの教会には、もう一つ、宇都宮聖公教会があります。宇都宮市桜の閑静な市街地にあり、1933年(昭和8年)に建てられました。宇都宮空襲を受けずにすんだため、当時のそのままの姿を伝えています。一見すると石蔵にも見える素朴な長方形の礼拝堂に真四角の鐘楼が空を仰ぎ、ヨーロッパの田舎町の教会を思わせる雰囲気です。

大谷石の生産地である宇都宮市大谷町に残る大谷公会堂は、昭和初期に旧城山村の公会堂として建築され、村民の集まりの場に使われました。建築当時は、栃木県内有数の石造の公会堂で装飾を凝らした4本の柱が重厚さを醸し出しています。戦後は映画会や演劇などの文化活動の場として活用されました。老朽化が進み、現在は使われていませんが、その外観は隆盛を誇った当時の様子をよく伝えています。

現在の宇都宮中央郵便局の場所にあった旧宇都宮商工会議所は、外壁に大谷石を施した鉄筋コンクリートの立派な建物でした。1922年(大正11年)の商工会議所創立30周年記念事業として建設が企図され、1928年(昭和3年)に完成しました。さまざまな彫刻を施した大谷石が外壁を覆い、正面玄関にはポーチコと呼ばれる車寄せが配置されました。県救命救急センターの建設のため、1979年(昭和54年)に取り壊され、玄関部分だけは県中央公園に移設され、当時の面影を残しています。


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